葬儀社を決めるということ

我が家の母は、一時期せっせと葬儀会社の資料を集めてました。

それをみて、
「葬儀社を生きているうちに選ぶとか、なんだそれ。」
と、思っていたねこるです。

亡くなった時の準備をするのって不謹慎というか、嫌な感じ、って思ってました。

でもねー、いざとなったら、全然選んでいる余裕とかないの。
実際どのくらい余裕がなかったか、振り返ってみたいと思います。

(※図はただのイメージです。悲しい気分の雨模様)

葬儀社に連絡するタイミング

病院や施設で亡くなった場合、ご遺体を置いておくことができないケースが多いので、
葬儀社や自宅にご遺体を運ばなくてはなりません。
かといって、普通のタクシーで、というわけにもいかず。
まずここで、手近な葬儀屋さんを呼ぶ必要があります。

検視の必要があって警察に運ぶ場合でも、葬儀屋さんを呼んでくださいって言われたよ!
(結局警察にはいかなかったんだけども)

ねこる家の場合、私は祖父が運び込まれた病院の近くに土地勘がなく、
病院も警察も紹介はしてくれなかったので、
祖父に同伴してくれていた介護施設の職員さんが、施設近くの葬儀屋さんに連絡をとってくれました。

(※病院などで紹介されるケースもあるようですが、これは病院からご遺体を運び出す必要があるから紹介してくれというだけの理由だそう。病院紹介の葬儀社が相場より高かった、なんてトラブルもあるんだって)

葬儀社を選ぶ

葬儀社に連絡してくれた介護施設職員さんに言われたセリフ。

「おじいさまを運ぶのをお願いしたからって、葬儀もここでやらなきゃいけないわけじゃないですからね。予算とかに合わせて、後で変えられますからね。」

すごい念押ししてくれました。
私はただぼーっと、「そういうもんですか」と思ってただけ。
そういうもんらしいですよ。
実際、調べてみるとご遺体を運ぶ葬儀社と葬儀をあげるところは別でいい。病院紹介のところを後から断ってもいい。という記事が多くあります。

でもねぇ、予算に合わせて、て言われても・・・
我が家は本当に突然のことだったので、
もうそこからいろいろ考える余裕が私にはありませなんだよ。

葬儀社の安置室をお借りせざるを得なかったこともあり、
その日のうちに葬儀の流れだの見積もりだの祭壇のデザインだの
畳み掛けるように打ち合わせして、その場でほぼ全部決めました

とても何社か比較検討するなんて気力はなく。完全にキャパオーバーしてました。
あと、幸せなことに(?) "身内の不幸が初めて" だったのも思考停止の理由の1つ。

その時がきたら、選んでなんていられない

半年前に結婚式を挙げた身としては、
結婚式とこんなにも似ているのに、こんなにも比べて悩む時間がないんかい!
と、思ったものです。
本当に、結婚式のプランを組むのと似てるんですよ。

和装と洋装どっちにしようかな。カラードレスは着る?着ない?
ブーケは3ランクの真ん中で〜、生コーラスもつけたいな!
ゲストは30人くらいでアットホームにね。

ていうのと、

祭壇は白木かお花、どちらにします? 幅も3段階ありますが、どれにします?
会葬の人数は30人くらい?
音楽はどういったものをかけますか。

ね? 似てるんですよ。
不謹慎かもしれないけど、まさにその時のねこる的率直な感想だから許してね。

結婚式場選びなら、こだわりポイント探してみたり、価格を比べてみたり、
じっくり時間をかけられるんですが・・・
葬儀はね、やはり亡くなってからそんなに時間をあけられないのでね・・・。
この選べない感といったら!

実際に、思ったよりも大きな出費になってしまったけど、とても悩んでいる余裕なんてなかったんですもの。

そんなわけでね。
葬儀なんて、ちょっと避けたい話題の一つだけども、
生きているうちに少ーし相談してみてはいかがでしょう? と、ゆるくオススメします。