亡くなった家族宛ての書留は受け取れるか?

亡くなった家族宛てに書留が届いたら、いったいどうしたらいいのでしょう?

同居の家族が亡くなった場合は、家族がそのまま受け取ることも可能だと思います。
問題は、独居の家族が亡くなった場合。

独居の家族が亡くなって、家の整理に寄ってみたら郵便受けに書留の不在票が入っていた・・・という場合を想定して、書いてみようと思います。
我が家で実際にあったことなので、我が家の例は後半に書きます。


不在票を使った書留の転送方法

書留の不在票は、おもて面に差出人や受け取り人、裏面に再配達依頼や転送依頼の記入欄があります。

まずはおもて面の下の方にある、保管期間を確認しましょう
保管期間を過ぎてしまっている場合は、差出人に戻ってしまっている可能性が高いです。

保管期間を過ぎていなければ、書留の受け取りにはいくつかの方法があります。


  1. 再配達してもらう
  2. 郵便局まで取りに行く
  3. 転送してもらう

再配達してもらう

もし、しばらく亡くなった家族の家に滞在して荷物の整理などをするならば、
そこに再配達してもらうという手があります。
再配達の時間指定は電話でもできるので、不在票を手元に用意して電話するのがいいですね。

郵便局まで取りに行く

これ、実は厄介です。
自分宛ての書留であれば、「不在票」「印鑑」「免許証など」をもっていくことで、
書留を受け取ることができます。
(ただし、事前に電話しておくことをお勧めします。配達員の方が持って外に出ているなど、郵便局にない場合があるので)

ところが、別居の家族宛ての書留はこれでは受け取ることがほぼできません
同居の場合は、お届け先住所と自分の住所が同じであることを証明することで、
受け取れる場合があります。
しかし、別居家族の書留は、郵便局では受け取れないんです。

我が家では、入院中の母宛ての書留を郵便局まで受け取りに行ったのに受け取れず、
私宛てに転送してもらう手続きをしたことがあります。

転送してもらう

不在票の裏面には、勤め先などへの転送を希望して住所を書く欄があります。
ここに、転送先住所(自分の住所)を記入してポストに投函することで、転送依頼を簡単にすることができます。
この欄には、
 □お勤め先
 □ご近所の方
という二つのチェックボックスがあるのですが、どちらにも該当しないのでどちらも空欄で良いと思います。

死亡した受け取り人宛ての郵便物は転送できない!?

と、ここまで亡くなった家族宛ての書留の受け取り方を書いてきたのですが、
書いている中でこんなページを見つけました。

郵便局のよくあるお問い合わせの中のページなのですが、
これが公式見解だとすると、「亡くなった方宛ての郵便物は家族であっても転送できない」のだそうですよ・・・!!

マジか。
じゃあ、うちのケースはなんだったんだ?

というわけで、我が家の実際のケースを以下に書いておきます。
対応する職員さんによって、ばらつきがあるのかもしれません。
同じ方法を試みて受け取れなくても、怒らないでください・・・

亡くなった祖父への現金書留を転送してもらった話

祖父が亡くなってしばらくした頃、
実家の郵便受けに「現金書留の不在者票」が入っておりました。

現金書留っていったら、一応送り先の住所で、受取人本人が、ハンコを持って受け取らないとまずそうなやつだよね。

しかし、
受取人本人(祖父)はすでに亡くなっている。

しかも、
私はすぐにでも自宅に戻らねばならず、17時〜19時、とかいう再配達の時間に実家にいることができない。

かといって、本局まで受け取りに行く時間もないし・・・

と思って、いちかばちか、不在者通知の転送先に自分の住所を書いて、
転送理由として余白に「受取人死亡のため」と書いて、ポストに投函してみました。
えいっ。
(↑つまりこの時点で、郵便局は受け取り人の死亡を把握していたわけですね)

念のため、宛先は旧姓(祖父と同じ)にして、旧姓の運転免許証(新姓はまだ裏書き)を用意して、いろいろ聞かれてもちゃんと説明できるようにして・・・
て用意してたんですが、普通にうちに届き、普通に受け取れました。
ハンコ一つで。

「受け取り人亡くなったってことで、ここに転送になってますが。ねこるさんですか?」
ていう本人確認だけはあったけど、「はい」て答えて終わったのよ。

ちなみに、現金書留の正体は御香典。

まぁ、そうだよね。亡くなったて聞いても、奥さん(祖母)が存命かどうかとか知らないし、祖父の子供達の名前も知らないし、てなったら、祖父宛に送るわな・・・。

そんなわけで、亡くなった家族宛ての現金書留を転送して受け取ったお話でした。
めでたしめでたし。・・・かな?
どなたかの、お役に立てば幸い。