結婚式に親族(要介護)を招待・・・ できる? できない?


結婚式って一生に一度。どうしても呼びたい人って、いますよね。
でも、呼びたい人が要介護だったら、どうしよう?

自分の結婚式だと、花嫁・花婿はほとんど何もできません。

ひとぞれぞれ事情があるから、呼ぶ、呼ばない、どちらも正解だと思うのね。

まずはちょっと気持ちを整理してみませんか。

1. そもそも、呼べる状態か?

要介護といっても、段階はさまざま(要支援1、2、要介護1−5)。
同じ要介護度でも、何ができるかできないか、は人によって違っていたりします。
あなたが呼びたい大事な人は、「頑張れば来れる」レベルかしら?

例えば、

  • 生命維持に特殊な設備が必要で、病院から出られない人。
  • 寝たきりで、車椅子での移動が困難な人。
  • 長い時間座っているのが苦痛な人。
  • 賑やかなところ・慣れないところが苦手な人。

などなど。
こういう場合は、やっぱり「結婚式にきてほしい!」は難しいと思います。
無理してきてもらって、体調を崩したら目も当てられない。
一生に一度の結婚式だけど、なにも式に出るだけが正解じゃないと、思うのですよ。

  • Skypeで会場と病院・施設をつないでみる(病院・施設の協力が必要だけど)
  • 別の日に、ウェディングドレスでお見舞いに行く(これもね)
  • 当日のMovieを持ってお見舞いに行く
  • 事前に一緒に写真を撮って、当日どこかに飾る

方法はいろいろありそうです。
ドレス姿を見せたい? 披露宴に「参加」してほしい? 一緒に記念写真を残したい?
「参列」以外のやりたいことも、考えてみてはどうでしょう

2. 呼ぶなら、本人や周りの負担も考える

呼びたい人が参列できそうな体調なら、もちろん来てほしいですよね。
でも、繰り返しますが花嫁・花婿本人は当日ほとんど手伝えません

普段から介護してくれている親族がいる場合、ついつい頼ってしまいがちですが、
いいですか、ことは結婚式ですよ。

他の親族だってオシャレしてくるんですよ。
しかもご祝儀まで払って
いつもの感じで介護、はできないと思った方がいいです。

「いいわよー、大丈夫よー」と言ってくれる太っ腹な親族がいるなら、
きちんと感謝を込めて御礼をしつつ、ありがたく甘えましょう。

だからって、丸投げは良くないです。あなたが来てほしいゲストなんだもの。
プランナーさんとの打ち合わせ、式場との打ち合わせ、親族との打ち合わせ、
できるだけいろんなことを、事前に相談しておきましょう。

そして、できればプロを頼ることも検討しましょう。
(親族に頼むにしても、プロに頼んだ時の相場を知っておくのは良いことだと思うよ)

3. 呼ぶなら、できるだけの準備を

あなたの大事なゲストが介助を必要とする場合、必要な介助はなんでしょう

往復は? 着替えは? トイレは? 食事は? 疲れてしまったら? どうする?

例えば、
  •  移動は普通のタクシーで平気? 車椅子ごと乗れる介護タクシーが必要?
  •  式場のトイレって、広さは十分にある?(介助が必要なら、2人ではいることも)
  •  噛み切る力が弱いんだけど、食事は小さく切って提供してくれる?
  •  疲れちゃったら、横になれる部屋は確保できるかしら?

などなど、実は考えることっていっぱいあります。

普段、自分で介護に関わっているとイメージできそうだけど、
施設暮らしでしばらく会っていないおばあちゃん、なんて場合、花嫁・花婿では想像するのにも限界が。

こんな時は、普段お世話になっている
ヘルパーさん、ケアマネージャーさん、介護施設の職員さんにきちんと相談しましょう。
そんでもって、必要そうな項目を1からプランナーさんとも相談しましょう。
(プランナーさんはウェディングのプロだけど、介護のプロじゃないからね)

まとめ

「こんな親族に来てもらいたいなんて、私わがままかしら」という質問もみかけますが、
「来てほしい!」だけ言うのは、わがままかもなーと思います。

まずは、来てもらうためになにができるかな、ってところからじっくりと。
介護のプロ、ウェディングのプロと相談した上で、現実的な方法を考えてみましょ。
相談するだけなら、タダですから!(<- これ大事)

実際にいろんなサービスも検討すると、費用的に負担できるかどうかも見えてきます。
お色直ししない代わりに介護タクシーでおばあちゃんを! とか
遠方すぎて費用も厳しいから、Skypeにしよう・・・ とかね。

たくさん悩んで、ハッピーな結果を手に入れてください。
でもって、これを機に「介護」についてもちょこっと意識してみるのも、
いいかもしれませんよ。