結婚式に祖父母(要介護)を招待する時の3つのポイント

突然ですが、私は大のおじいちゃん子です。
小さい時から同居だったので、放課後もお休みの日も、遊んでくれるのはおじいちゃん。
そして、私の”おふくろの味”は、間違いなくおばあちゃんのレシピ。

そんなわけで、結婚式には是非とも二人に来てほしかったわけです。
とはいえ・・・

祖母:認知症。長距離は車椅子。
   トイレの不安あり。<-- 誰か付いていないと無理
   食事は(こぼすけど)OK。ただし小さく切ってお箸で提供。

祖父:やや認知症。歩行はしっかり。
   トイレの不安あり。 <-- 誰か付いていないと不安
   食事はOK

母: 脳梗塞の後遺症リハビリ期。
   緊張で統合失調症悪化気味。不穏。
   歩行、トイレ、食事は問題ないけど、誰かに付いていてほしい。

という状態で。
他の親族にも、いきなり慣れない介護は頼むのは不安でした。
(お洒落してきてくれてるわけだしね)

じゃあどうしたの? ねこる家の例を紹介します。 


ウェディングプランナーに全部相談!

私たちの場合は、もう、不安なことは全部プランナーさんに相談しました。
(ちなみに、会場はホテルです)
トイレ失敗した場合の話とか、結婚式の相談としてはちょっとブルーになりそうですが、心づもりをしておいてもらったり、提案をしてもらったり、
とにかく一緒に考えてベストな形を探すことにしました。

結果、

  • ヘルパーさん2人に挙式・披露宴とも参列してもらおう
  • 挙式では、とっさに動けるよう壁際の目立たないところ(かつ祖父母が見えるとこ)に席を用意しよう
  • 披露宴の席次は「祖父母御友人」でさりげなく
  • フォトグラファーにも事情を伝え、「家族団らん風写真」へのヘルパーさんの写り込みをカット
  • ヘルパーさんからご祝儀は受け取らない! けど気持ちだから返礼品は渡したい!
  • テーブル着席人数のMAXより1人多いけど、楕円テーブルで対応
  • 挙式リハーサルは控え室の近くでやって、祖父の負担軽減
  • タクシー乗り場でなく、ホテルの駐車場を利用
  • 疲れた、体調が悪い、という時のために休めるスペースを確保

などなど、とにかくアイディアが出るわ出るわ。

万が一にも椅子など汚してしまった場合は、どのくらい費用がかかるか?
なんていう聞き辛いことも教えてもらい、しかも

「披露宴では飲み過ぎてしまうゲストの方もいらっしゃいますから、そういうことあるんですよ。だから気にしすぎないで、当日はどんと任せて楽しんでください」

なんて言ってもらえて。

ここでプランナーさんや当日スタッフになるメンバーが親身になってくれるかどうか、というのも、要介護のゲストを結婚式に招待する上では大事なポイントになりそうです。

気心知れたヘルパーさんに依頼!

結婚式当日は、花嫁には他のことに気を回す余裕はほとんどありません。
心配性の私は、知らないヘルパーさんに頼む気にはなれませんでした。

 知らない=私が、そのヘルパーさんがどんな人か知らない
 知らない=ヘルパーさんが、祖父母がどういう時にどうなるか、知らない

これ、どっちも不安ですよね。

我が家は当時、祖父母とも施設に移行していたので、ヘルパーさんはお願いしていなかったのですが、以前我が家まで来てくれていたヘルパーさんに連絡をとって頼むことができました。
(ヘルパーさん2人体制)

祖父母それぞれ別の施設にいるのを、
 施設へお迎え -> (普通の)タクシーで会場到着 -> 着替え ->
 親族顔合わせ -> 挙式リハーサル -> 挙式 -> 披露宴 ->
 それぞれの施設へ帰宅
と、丸一日つききりでやっていただきました。

祖父母も見知ったヘルパーさんだったので、本人たちも自然な笑顔で過ごせていました

祖父母のペースを知っているので、適度に手を出してくださって、プライドの高い祖父が機嫌を損ねることもなく、無事に全日程を過ごすことができました!

医療サポートが必要な場合は、看護師さん

結婚式当時、母は病院に入院中でした。
結婚式参列は、病院からの一時外出です。
投薬も必要で、体調が急変したら速攻で帰る、という予定でした。

そんなわけで、
病院から紹介いただいた「看護師の資格をもつ介護タクシー」を利用しました。
(看護師さんとドライバーさん2人体制)

この場合、「夕方8時に迎えに来て」というわけにいきません。
なんせ、「体調が急変したらすぐ帰る」わけですから、介護タクシーは丸一日待機です。

(実は私、これがちゃんと飲み込めていなくて・・・
 送迎だけをお願いしたつもりでいたんですねー。
 ところが、結局ドライバーさんは、本当に丸一日待機することに・・・。
 今思えば、何かお土産とか軽食とか用意すればよかったと後悔してます。)

フタを開けてみると、前の週まで絶好調だった母は、緊張からか調子を崩していて、
会った瞬間、
 「ひょ、表情が凍っとる・・・!!」
と、私が焦るほど。

後で知ったのですが、
母の状態の悪さを察してくれたヘルパーさん(祖父母担当の1人)が、看護師さんと席を代わってくださり、披露宴中も母には看護師さんがつききりでいてくださったそう。
最初から丸一日の契約ではあったのですが、体調にあわせて臨機応変の対応をしてもらいました。

まとめ

我が家の3人は、結婚式場も日程も決まってから、急激に介護状態が悪化しました。
(詳しくはAboutをみてくださいな)

なので、本当にみんなに参列してもらえるのか、ぎりぎりまで不安だったのです。

でも、

  1. プランナーさんになんでも相談する(信頼して相談できる人か見極めることも大切)
  2. 祖父母が自然体でいられるいつものヘルパーさんをお願いする
  3. 急な体調変化にも対応できるスタッフ(看護師の資格をもつ介護タクシーさん)をお願いする

の3つのおかげで、安心して結婚式当日を迎えることができました。
(普通は、2番と3番はどっちかでいいはずですけどね。)

で、実は気になるそれぞれの費用とか、
介護スタッフの席次・引出物・御車代、おじいちゃん・おばあちゃんの服装
などなど・・・。

そこらへんも、おいおい記事にしていきますね!

「おじいちゃん・おばあちゃんに結婚式に出てもらいたい!」 
というカップルの、お役に立てたらこれ幸い 。

ハッピーな結婚式になりますように!