腸閉塞にまつわる、とある想い出

歌丸師匠が腸閉塞で入院したって、ニュースになってましたね。
もう復帰の予定も立てているようですが、くれぐれもお大事に。

そんなニュースを見て、おじいちゃんが腸閉塞で入院した時のことを思い出したので、今日はそんな話を。


あれは、おじいちゃんがもうじき90歳かって頃。

私は、人生最大の山場を迎えておりました。
某大規模事業の書類提出が控えていて、なんとかかんとか、形になってきたって頃。

おじいちゃん、入院しちゃった

と、母から電話が。

「お腹が痛いって言って、自分で運転して病院行ったんだけど、そのまま即時入院だって。車おいて出直してくるのもダメって言われたんだって」

ちょっと待て。
自分で運転していけるくらい元気なの? 
それとも、一旦家に帰るのもダメなくらいやばいの?

「とにかく、手術とかそういうことじゃないんだけど、お医者さんもちゃんと説明したいっていうから、帰ってこられない?」

そりゃ、帰りますよ。
自他共に認めるおじいちゃん子ですもの。
もう、一大事業の書類は火事場の馬鹿力でやっつけて、帰りましたともさ。



で、お医者さん曰く

「腸閉塞です。お腹が詰まって全く流れなくなる状態ですね。ご高齢なので、食が細いところに、ちょっといつもよりも多めに食べたとか消化の悪いものを食べたとか、そういうことでしょう。」

た、食べ過ぎ・・・ですか・・・

「ただし、腸が食べ物で詰まっているのか、腸管がくっついてしまっているのかの確認が大切です。今は中をきれいにしているところで、これで問題なく流れるようなら大丈夫ですが、どこかが癒合していまっていたら手術が必要になるかもしれません。」

と、いうわけで、しばし経過観察となったのでした。

(写真は福島の駅弁「牛味噌焼き弁当」。おいしかったです。本文とは関係ないですが。)


祖父は過去にガンで大腸の大部分を摘出していることもあって、腸管の手術となるとかなりの一大事だったわけですが、幸いにも「食べ物が詰まっていただけ」だったので、手術もなく無事退院と相成りました。



ようするにね、長いこと主食は液体の米(=日本酒)で、せいぜいツマミは刺身とか、漬物とか、っていう食生活をしていた人がですよ、
駅弁フェアの牛飯弁当を美味そうだってんでホイホイ買ってきて、
しかも、食べきれないっていうおばあちゃんの分まで食べて!

牛飯弁当1.5人前をペロッと食べて入院ですよ!

なんだそれ!

これが師走の始めの話で。

無事に年末に退院して自宅で年越ししたおじいちゃんは、もちろん正月は朝から一升瓶抱えてましたとも。



あ、酒は体に悪いってあれ、嘘だから。酒は百薬の長だから。我が家の場合。

そんなこんなで、歌丸師匠が何事もなく退院されることを祈っております。 合掌。