祖母の面白エピソードでほっこり(?)したい方は、2つ目の見出しまで読み飛ばしてくださいな。
もちろんローンも相続対象です
祖父は90過ぎても自分でビジネスやっているような人だったので、ローンがどどーっんと残ってます。アパートを建てて、賃貸収入からローンの返済をしている状態だったので、名義人が祖父から祖母や母に変わろうと特にすることが変わるわけではなく、まぁ、本人たちの負担は特に増えてませんので、ご安心ください。念のため。(ま、私の事務的負担はめっさ増えてるんだけどね! マジ手数料欲しい)
とはいえ、貯金や不動産(プラス財産)を相続するならローン(マイナス財産)も相続しろ、というのが世の当たり前の流れでして。
さて。
さすがにローン・債務といったマイナス財産関係の手続きともなると、銀行も認知症の人を相手にするわけにいかなくなります。だって、「契約内容がわかっていなかったのにサインさせた!」なんてことになったら、裁判で負けちゃうし。うっかりしたら踏み倒されかねないし。
そんなわけで、この「面談」、私は数日前から胃の痛む思いでいたわけです。
おばあちゃん、大丈夫かなぁ・・・、て。
だいたいこういう時は、
- 自分の氏名が言えるか
- 自分の生年月日や干支が言えるか
- 会話が成立するか
- (祖父が亡くなったことを理解しているか)
なんてところを見られるものです。銀行の人も司法書士や行政書士の人もお医者ではないので、認知症を "診断" することはできません。だから、"普通の人と同じことができるか" をだいたいの基準にしているんだと思います。
切れ味鋭い、おばあちゃんの切り返し
ねこる「いや、プレゼントは今日はないんだけども・・・。おばあちゃん、お誕生日とか言えないと困るよ。銀行さん聞くと思うよ」
祖母「そんなの聞いてどうするの?」
ねこる「どうって。お仕事だし」
祖母「あら。大変ねぇ」
・・・これはもはや「会話が成立している」からいいんじゃないか? とすら思えてくるわけですよ。基本的に、誕生日とか今日は何年何日かとか、「憶えて」はいないんだけど、会話はできてる。(多少噛み合わないけど)
ねこる「ま、いいか。もし銀行さんにお誕生日聞かれたら、今の返しでお願いしますよ」
祖母「はいはい」
そんなこんなで、銀行担当者が到着して、面談開始。
まぁ結論からいうと、特に問題なく会話が成立して、手続きも終了。
まぁ、ちょっと(かなり?)苦笑いはされたけども。
なんだかんだで、生年月日とか干支とか、何にも聞かれませんでした。
これでひとまず、祖父の相続に関係する手続きはひと段落のはず。
めでたしめでたし。
※誤解のないように書いておくと、銀行の担当者と私は半年以上かけて電話で連絡を取り合っていて、祖母の現状なども詳しく伝えてます。今回きたのとは別の担当者が祖母と面談をしたりもしています。祖母が債務の主たる責任者ではないという事情もあります。
諸々あって、今回はあまり突っ込んだやりとりなしに手続きに入れたのであって、銀行が適当なわけでも、他の方のケースでもこうだよと示すつもりもありません。悪しからず。