老人ホーム入居者が Skype で留学生に漢字を教えるプロジェクト始動! 【ニュースの話題】

ちょっと立て込んでいて、更新が滞っていてすみません。
母の限度額認定証の更新とか、祖父の遺族年金の手続きとか、相続の手続きなんぞに追われておりました。
この辺は、おいおい整理して記事にしたいところ。

さて。今日はこんな話題を見つけたので、ご紹介。

老人ホームの入居者が先生に!

高齢者向けの福祉施設を運営する株式会社両備ヘルシーケアと、倉敷芸術科学大学が共同で企画した「留学生プラチナサポート事業」の試行が開始したというニュース。

倉敷芸術科学大学では、アジアからの留学生を多く受け入れています。
これまでは中国からの留学生が多かったのが、近年はネパール、ベトナムなど「非漢字圏」からの留学生が増えていて、「漢字の難しさ」に苦手意識を持つ留学生が増えているのだとか。
そんな留学生たちに、もっと漢字に親しみを持ってもらおうじゃないか!
ということで、留学生に漢字を教えるプログラムがスタートしました。

それが、「留学生プラチナサポート事業」
両備ヘルシーケアが運営する老人ホームの入居者の方々が、「留学生に漢字を教える先生役」を担うというもの。
Skype(テレビ電話)を使って、ホームにいながら大学生を教えることができる仕組みです。

これ、なかなか素敵な取り組みだと思いませんか?
一人暮らしの不安などで老人ホームに入居している方の中には、まだまだお元気な方はたくさんいます。お元気な方にとって、「誰かの役に立つ」ことができるのは、やっぱり嬉しいことだと思うんですよ。

うちの祖父も頭は割とシャンとしていたし、病気も自覚症状がなかったので、ホームでの生活・特にレクリエーションにはあまり馴染めない様子でした。
みんなでちぎり絵をする、とか、カルタをする、とか。楽しいと思う一方で、子供みたいなことばかりしている・・・と、自室にこもって本を読んだりしていたのです。(男性はこの傾向が強い、というのもどこかで読んだ話)
逆に、私が仕事の相談を持ちかけると、祖父は嬉々として人生論やビジネス論を展開してくれました。(全部メモに残しておけばよかった・・・)

閑話休題

出典を忘れてしまったのですが、別の高齢者施設では近接する幼児向け施設のために「子供たちのための学習用教材を高齢者が手作りする」というプロジェクトも動いています。

高齢者が自分の得意を活かして、それが誰かの役に立って。
そのプログラムに関しては、介護施設のスタッフではなくプログラムのスタッフがついて運営できれば、介護スタッフの負担軽減にもなるかもしれません。
頭を使うことは、認知症などの予防にもつながります。
本当に、いいことづくし! 
こういう「やりがい」を感じられるようなプログラムが、少しづつ増えると素敵ですね。


参考:プレスリリース

株式会社両備ヘルシーケアのプレスリリース