求む!  お墓イノベーション 

Yahoo! の特集、
『「荒れ墓」「無縁墓」... 墓を継ぐ人がいなくなる』を読みまして、人ごとじゃないなぁと思うねこるです。

私も実家の墓を継いだし、お盆・お彼岸と行けるだけ墓参りには行っているけれど、結婚しちゃったから私自身(生まれたとして、自分の子も)は旦那の家の墓に入るわけで・・・
まだこれから入る予定の人がいるのになんだけど、いつかはどうにかしないといかんのよねぇ・・・



最近は、墓じまいやお墓のお引越しも増えているのだそうです。
うちが実際にやるとしたらだいぶ先だけれど、どういうやり方があり得るのかはチェックしておきたいところ。
とはいえ、おそらくこれから急激い増える無縁墓・・・
無縁墓の数の調査に行政が乗り出したり、今、大きく動きがある分野でもあります。
とすると、いざ自分が数十年後にお墓をどうこうしようという頃には、行政の制度や補助金なんかできていたり、もっと選択肢が増えていたりするのではないか・・・と夢想してみたり。

お墓とか老後とかの問題って、それを差し迫った問題として考える層は早くても40代〜ですよね。
個人的には、20代、30代の発想・感性・IT知識などで、新しいお墓のあり方や亡くなった人との付き合い方にイノベーションが起きてほしいなと思ってます。
そんなわけで、今日のタイトルは「求む! お墓イノベーション」
決して「リノベーション」ではありません。

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現代の魔術師 落合陽一さんのインタビューにも、「墓」がでてきました。
インターネット世代は、様々なものをネット上においているけど、それって商業ベースに乗っているでしょう。個人的なものなのに個人が所有していない。データは個人の所有物かもしれないけれど、データをおいている場所(FacebookやDropboxや、ここのBloggerも)は企業のもの。これがすごく変だ、と。だから、究極的に個人(家かもしれないけれど)の所有物であるところの「墓石」に着目する。
(詳しくは以下の引用と、インタビュー本文を読んでください)
デジタルネイチャーにいた過程で一番困るのは、亡くなったおじいちゃんのデータどうしようってことだと思うんだよね。例えば昔の写真のネガとかはアナログデータだったから誰でも閲覧できたんだけど、デジタルデータになってるとその人しか閲覧できないデータがいっぱいある。 
(中略) 
だから、「」はキーワードになると思っています。墓石は個人の所有物なんですよね。霊園の土地自体は使用権を借りているだけなので、個人の所有ではないですが、石という実体を個人が所有して、置いている石のなかに(情報が)詰め込まれてることに意味がある。墓石データベースはいいですよ、グーグルを通さなくても物理的に存在するし、かなり長持ちしますから。そういうものにデータ性のあるものをどうやって保存していくのかは、次のキーワードだと思います。物理空間ってのは本質的にパブリックです、インターネットの仕組み自体はパブリックでもそのデータの置き場所はパブリックじゃない。でも、土地は誰かの持ちものだけど、つまるところその土地の所有権はソフトウェアなんで、土地や物質自体は残るわけです。「国破れて山河あり」の概念が、インターネットにはまだないんですよ。(GIZMODO 「落合陽一さんインタビュー後編」 http://www.gizmodo.jp/2016/03/post_664195.html 
発想が面白いですよね。

でも、墓石を所有していることすらままならなくなりつつある、という現状を多分彼は知らない。
知っているかもしれないけれど、身を以て・・・にはまだ若いのかな。

話しが逸れましたが、故人との付き合い方に何か新しい切り口がでてくる時代が来ているし、これはある意味ビジネスチャンスでもあると思うのです。

どうです? ちょっとお墓についてブレインストーミングなんぞしてみたくなってきませんか?
自分の家の墓問題でも、ビッグビジネスでも、ちょっと考えてみるきっかけになったらこれ幸い。