行きも帰りもタクシーです。どちらも、とても親切で感じのいいドライバーさんで、基本的には気分良く過ごしていたのですが、行きも帰りも全く同じタイミングで「ひやっ」とさせられました。
実はこれ、統合失調症の母とタクシーに乗るときにも感じる「ひやっ」と。
そのタイミングは、「降りるとき」にやってきます。
(写真:フリー写真素材フォトック)
身体を動かしずらい人の座りやすい席
待って! 開けないで! 降車時のひやっと体験
普段タクシーに乗っていてもよく思うのですが、こちらが財布を出すより早く、ドアを開けてくれるドライバーさんて多いですよね。お札を放り出して走るように降りる人も中にはいるのかもしれませんが、私はいつも、あの無防備な感じを落ち着かなく感じています。
外から丸見えだし、お財布を覗き込んでいるから視野は狭いし、あのタクシーの支払い時に、外からにゅっと腕が伸びてきて財布やハンドバッグを取られやしないか不安になったりとか、まだ払っているのに乗ろうとする人がやってきたりとか。なんか、落ち着かないんです。
せめても、払い終わってからとか、レシート渡してからドアを開けてくれればいいのになぁと、いつも思っています。
で、祖母や母が一緒の場合。
タクシーが目的地に停まって、まずドアが開きます。すると、母も祖母も降りようとします。どんなに「待ってて!」と言っても、降りていってしまうことがあります。私はお金を払わないわけにいかないので、すぐに追いかけることができません。これが、とても危ない時があるのです。
1度目のひやっとは、初めての病院に到着して、祖母がどんどん歩いて行ってしまい、迷子になりそうだった時。
2度目のひやっとは、施設の前に降ろしてもらい、勝手知ったる施設なのでこれまたどんどん一人で行こうとして、危うく段差で転びかけた時。
3度目のひやっとは、交通量の多いロータリーで、路肩に寄せきれずにタクシーが停まり、周囲への注意力が乏しい状態の母が周りを見ずに降りて他の車両と接触しかかった時。
などなど・・・実は何回かこういう経験があります。
一番多いのは2番目の例で、先に降りた祖母や母が路肩の段差でつまづくこと。幸いにも、今まではよろっとつまづく程度で済んでいるのですが、本当に転んでどこかの骨でも折ったらと思うと怖いです。
「支払い終わるまでドアを開けないでください」と事前に言うように心がけているのですが、ドライバーさんも習慣の動作なので、乗った時に言ってもダメなんですよね。
多少身体がしんどくて大変でも、奥に座ってもらう方がいいのかもしれません。難しいところです。今の所は、なるべく本人たちに無理がない乗り方で、降りる時だけくれぐれも気をつけて、という対応をしています。
ちょっとのことで、大きな怪我や事故を防ぐことができるはずです。
皆さんもくれぐれも気をつけて下さいね。